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濁り目の星

Posted by ラズライトスカイ on 05.2016 0 comments 0 trackback
こんなに疲れてしまい
目がしょぼつく。
綺麗なものも
ボやーんと輪郭が溶け
漆黒のゴールデン街をふらついて
ルパンは何処ですかと
聞くだけの
ユニクロの袋に
レッドアローの切符を入れた
誰にも相手にされない逃げ腰男。
哀れな43歳の正月。


青い地球よ、こんなに大好きな星
ごめん。メーテル。テツロウ。
俺は熟成する技術がなかったです。
腐敗です、これ。
腐った白菜です。もう食べれませんし
コンクリの上では還れません。


趣味と罰。
藝術の毒が回ってしまった患者。

何をしているのだろうと
いつも思う。
何処へ行くんだようとも。
自分を不安に思い
それでも堕落しているのだから

フリーペーパーの求人誌
後生大事に
ユニクロの袋に入れ
明日から職を見つけようと
思います。
ビルの隙間から見える夜空
星が見えず
ネオンだけが煌々として
昼間のように人々が行き交う
この歌舞伎町という世界が
僕の心の隙間を撫でてくれる
何だか怖い優しさのようでした
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家持先生の半生⑪

Posted by ラズライトスカイ on 29.2015 0 comments 0 trackback
二つの影が見える。
こちらには気づいていないようだ。こんな近くにいるのによほど大胆でもあり
無防備である。こちらはこの子もいるし、おなかの中にもまだあの子たちがいる。
少し様子を見ることにしよう。
Category : 私的 小説

家持先生の半生 10

Posted by ラズライトスカイ on 10.2014 1 comments 0 trackback
豹はその夜月を見ていた。
末子はピタと身体を預け、さすがに精神的にも疲れたか、
寝てしまったようだ。
温かいわが子。
この極限まで高ぶり、いまだ引くことのない感情を
ふと、鎮めてくれるこの子。
お前が、やがて全て正しく、
生きるということに常に待った無く判断し、
食べるということにも躊躇せず
豹ということを受け入れ、自分の出来ることを良く分かって
謙虚も勇敢さも身にまとった存在になりうるまで
私はお前を見ているよ。

いや、見られたらいいが・・・・
またあの匂いだ、
およそこの自然界のものではないな、石と油の臭いの毒の空気をまく
四角いうるさい動物に乗ったひょろ長い猿たちがいるな。
あいつらは、ひどく動きも遅いし、とてもじゃないが弱そうだが、
あいつらの前で象や、獅子が倒れるのを見た。
それをあいつらがどこかに運んで行くのもみた。
短くとても大きな音がした時だった。思わず身をすくめてしまった。
パッと、乾いてツンとくる匂いの細かい砂煙と
血のにおいが同時にした。そして、あんなに大きな像も、
あっという間にゴロンんと倒れてしまうのだ。あまりの瞬時のことに
私は逃げることも考えられなかった。


Category : 私的 小説

家持先生の半生⑨

Posted by ラズライトスカイ on 24.2014 0 comments 0 trackback
末子と母豹=家持先生が同時に顔を向けた先に、地面に落ちた木の枝で一つに串刺しになっている
二匹の子豹が横たわっていた。のみならず家持先生の方をみていた。
あえて例えるなら二匹の表情はとても申し訳なさそうだった。あまりの激痛やショックや何やらで
二匹とも小さいながら、命が取り返しが返しがつかないことを悟った。
短いながらやっとここまで来たのに、お母さん、取り返しのつかないことをしてごめんねと
言う風にも見えた。

おそらく木の高いところに運んだ獲物が落下か何かして2匹を事故に誘ったのであろうか。
母豹はとっさに駆け寄り、まだ行くんじゃないよ、と子供たちを舐めまわした。子供たちも、
4本の足などを動かすも、刺さった枝から逃げる知能はなかった。また、それだけの
確率の薄い偶然の後に、真逆の奇跡は起きなかった。

この野性の世界ではたった一つのミスもなく生きねばならない、強くもなければならない、
賢くもなければならない。
しかしこんなのがあるの?どこまで過酷にさらされねばならないの?この二匹は強く育つはずでもあったのに。
どんなに舐めても2匹の兄弟はどんどん反応が無くなっていった。家持先生は、木の上の安全な場所に、
不可能なくらいの力を振り絞って2匹の塊を運んだ。末っ子も兄弟を一生懸命舐めて手伝ったが
正直、どうしていいかわからなかった。

ついに二匹の反応は皆無となった。獲物として捕らえたウサギや、インパラがそうだったように。
時間がどれくらい流れたであろう、ふと目をやると2匹の尻尾が固く絡まりあっていた。
まるでお互いを抱きしめて励ましているかのように。または互いにつながっているまま
死を迎えようという2人の最後の意志があったかのように。
それを見た母豹はまだまだこの子たちに愛を与えたかった!
この子たちも小さいながら誇るべき愛を持っていたのね!

母豹は涙というものの流し方は知らなかったが、この空を張り裂いてしまう位咆哮したい気持ちだった。
怒りにも似た気持ちとともに、現実的に生きるための対処を迫られる。空腹が時間と生きている証拠を
突きつけてくる。そのすべてで混沌としたわけではない。むしろ非常に正しいこととしてこうする決断をした。

お前たち、誰にも私はしない、蟻一匹にも触らせない.
家持先生は2匹の骸をあっという間に食べてしまった。

末っ子の豹は一瞬唖然としたが、母が自分をすぐ舐めてくれたので安心することができた。
大人の凄みのある豹としての母、優しい絶対的に甘えられる母、今日の母さんの顔は生涯忘れられないであろう。

その時である。カサッという音がしたので、パッと2匹が同時に振り向いた。
そして思わず顔を見合わせてしまった。
何とあの骸になったと思っていたウサギがよろよろと、巣穴の方に進んでいくではないか
2人はそのウサギが巣穴に入り見えなくなるまでその姿を、またそれからも、かなりしばらく見続けていた。

家持先生の半生⑧

Posted by ラズライトスカイ on 06.2014 0 comments 0 trackback
地面にウサギが横たわった時にかすかに子供の豹が見えた
豹さん、やはりあなたは強いね、追いかけっこ。
私はあなたの内になるんだね。すぐにその魂は離脱した。
子供の豹達ははすぐに獲物が兄弟皆の腹を満たすにはあまりにも小さすぎることを悟った。
子供らは臭いをかぎ、それが食べ物であることを確認した。当然取り合いになり、一番末の弱い子はかなり早い段階で
諦めたのか、お母さんのところに申し訳なさそうにやってきた。
兄貴たちの喧嘩に加わらなかった。この子は遊びにしても、なんにしてもどちらの兄貴にもいつもかなわなかったのだ。
家持先生はそれを見守っていた。
干渉せずに見守る。ここは自然の厳しさを肯定し受け入れなければ到底生きてはいけない世界であるのを
子供らには教えなくてはならない。強さを肯定し、より強くなることでますます有利に生きていける。
やがてすべての子を追い立てて独立させる。そう遠くはない時期に。
お前のためにも、母さん、もっと大きな獲物をとらなくちゃねと、一番末っ子を舐めた。
でも弱いままだと生きては行けないよ。我々豹というものはね、ライオンとか奇妙な猿と違い
一人で生きていくものだからね。
そんなことを考えながら顔を舐めた。末っ子は母さんに甘えられてうれしいのと、自分の弱さのため
腹が減って死にそうなのを耐える苛立ちを感じた。
その時、バッサという音と共に(キャッ)という兄弟の悲鳴が聞こえた。


Category : 私的 小説
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